2020/04/05

ドコモとエムスリー、新型コロナウイルス対策支援で遠隔面会システムを提供 ~第1号として東京女子医科大学病院が導入~

株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区 以下、ドコモ)とエムスリー株式会社(本社:東京都港区 代表取締役:谷村 格 URL:https://corporate.m3.com/ 以下、エムスリー)は、新型コロナウイルスで面会制限が出ている医療機関に向け、遠隔面会システム(以下、本システム)の提供を開始いたします。



<遠隔面会システムの利用イメージ>


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■遠隔面会システムの概要
新型コロナウイルス感染対策で面会制限を実施している医療機関に対して、入院患者やご家族、ご友人にWebで面会いただくためのシステムを提供いたします。本システムには、タブレット端末とドコモが提供する通信回線のほか、高齢の方やお子様にも使いやすいテレビ電話が含まれます。これにより、高齢の方やお子様など、モバイル機器をお持ちでない方も、院内感染を予防しながら、ご家族やご友人との面会を実現します。

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■背景:新型コロナウイルスによる面会制限状況
エムスリーが実施した調査によると、2020年3月3日までに、95%の医療機関が新型コロナウイルス対策に伴う面会制限を実施しています。特に、「原則としてすべての面会を禁止」としている機関は57%にのぼり、入院患者は感染予防のために家族に自由に会えない状況での治療を余儀なくされています。

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※期間:2020年3月2日~3日
対象:m3.com会員のうち20床以上の医療機関に勤務する医師 (n=970)


■背景:高齢者および子供のスマートフォン所持率
総務省の通信利用動向調査によると、スマートフォンの保有者の割合は64.7%、特に20代・30代においては90%を超える保有率となっている一方、70代では27.2%、80代以上では7.8%と保有率は非常に低くなっています。また、6歳~12歳もスマートフォンの保有率は32.9%と保有率が高いとは言い難く、高齢・小児の入院患者にはWeb面会端末が必要とさされています。

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※「総務省 通信利用動向調査 平成30年調査」より抜粋

■患者支援プロジェクト『CaNoW』が主導
エムスリーが昨年9月に開始したプロジェクト『CaNoW』は、患者さんや高齢者が言い出せなかった「やりたいこと」の実現をサポートし、前向きに生きていく力・治療に向かう勇気を引き出します。新型コロナウイルスの流行により、親しい家族や友人との面会さえも困難になっている状況を鑑み、「家族に会いたい」「話をしたい」という患者さんのやりたいことを技術的に支援すべく、本システムの実現を主導しています。

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■東京女子医科大学病院に無償提供
本システムの第1号導入先として、東京女子医科大学病院へ無償にて提供することが決定しております。

■今後の展開:医師とのコミュニケーションにも活用
今後、面会制限の実施状況や、東京女子医科大学病院での利用状況を鑑みながら、本システムを希望する医療機関への提供拡大も検討しております。また、将来的には面会の場面にとどまらず、遠隔でのインフォームド・コンセントや面談、セカンドオピニオンの実現など、医師と患者とのコミュニケーションへの活用も視野に入れています。


【会社概要】
■エムスリー株式会社(https://corporate.m3.com/)
東京証券取引所市場第一部 (証券コード 2413)
本社所在地:東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階
設立   :2000年9月
代表者  :代表取締役 谷村格
資本金  :288億1,047万円(2019年4月1日現在)
事業内容 :インターネットを利用した医療関連サービスの提供