エムスリー株式会社(本社:東京都港区 代表取締役:谷村 格 URL:https://corporate.m3.com/ 以下、エムスリー)は、専任スタッフがパートナーとして患者に寄り添い、オンライン上で複数の専門医に同時に医療相談ができる「マルチオピニオンサービス」を開始いたします。25万人以上の会員医師の協力を得て、適切な医療を切実に探している患者が、納得して治療に臨めるようサポートします。
■セカンドオピニオンを取り巻く環境:意向があっても7割が未受診
主治医以外の医師に検査結果や治療に関する意見を聞く「セカンドオピニオン制度」は以前からありますが、厚生労働省が平成23年に発表した受療行動調査によると、「セカンドオピニオンは必要だと思う」と回答した患者のうち7割は実際には未受診でした。受診しない理由としては、「受診方法が不明」、「手続きが煩雑」、「近隣に受診可能な医療機関がない」などが挙がっています。
■サービス提供の流れ
新サービスは以下のような流れで患者に提供されます。
- 患者が専用サイトから相談内容を投稿
- 専任スタッフが患者の不安や悩みをヒアリングし、医師への相談内容を決定
- 25万人以上のm3.com医師会員から、相談への回答に適した専門医を選定
- 専門医が相談内容に回答し、患者に内容をまとめたレポートを提出
- 専任スタッフがレポート内容を丁寧に説明
■3つのメリットとモニター患者の評価
(1)同時に3人の専門医からの意見を取得
25万人以上のm3.com会員医師の中から3人の有識者を選び紹介。所属医療機関が異なる3人の専門医からの偏りのない回答を比較できるため、悩みや不安の解消に役立ちます。
(2)専任スタッフが論点を整理
専任スタッフが患者の立場に立って治療やリスクに関する論点(確認ポイント)を専門的な視点より整理。患者1人だけで相談した時にありがちな聞き逃しや不安の持越しを防ぎます。
(3)患者の手間と時間を圧倒的に削減
相談からレポートまで通常2週間程度のオペレーション。地理的、時間的な制約から、他の医師の意見を聞きたくても聞けなかった患者のニーズに応えます。
本サービスは、数か月間にわたり一部の患者にモニター提供してきましたが、体験後の満足度が高く、感謝の声が多数寄せられています。
<モニター患者の声1>
「第三者が介在し、面談していないからこそのニュートラルな情報を得られ、想像していた以上に有意義でした。」(40代女性)
<モニター患者の声2>
「自分だけでは限界を感じている時、専門的にサポートしていただけるのは大変嬉しく、安心感がありました。」(30代女性)
■第一弾「乳がんマルチオピニオンサービス」
乳がんは、女性が罹患するがんの第1位です。国立がん研究センターがん情報サービスが昨年発表したがん統計予測では、2016年の乳がん患者は約9万人と予測され、社会的な関心が年々高まっています。本サービスの第一弾として、乳がんに特化したマルチオピニオンサービスを自社運営サイト医知恵乳がん上で7月下旬より試験的に開始し、夏以降に本格的にスタート予定です。
また、乳がんで試験的にスタートした後、胃がん、肺がんをはじめとした「がん」全般を対象としたサービスを順次開始します。さらに、ニーズに応じて下記の分野での展開も予定しています。
- 手術での治療が必要な疾患
- 難病・希少疾患
- その他、治療の選択が多様な疾患
今後もエムスリーは、患者が適切な医療を選択し、納得して治療に臨めるためのサポートに積極的に取り組んでまいります。