2016/01/13

電子カルテ自動スクリーニングシステム「症例君」導入医療機関において約200万名のリアルタイム症例データが活用可能に

エムスリー株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:谷村 格 以下「エムスリー」)は、電子カルテ自動スクリーニングシステム「症例君」の導入医療機関において、約200万名のリアルタイム症例データが活用可能となったことをお知らせいたします。

◆「症例君」とは

全国の医療機関に訪問することなく、一括で治験・臨床研究等(以下「治験等」)の候補医療機関・症例の調査/発掘を行うサービスです。リモートで電子カルテの一括調査が行えるため、属人性を排除し、従来よりもスピードとコストを圧倒的に効率化するとともに、調査精度の向上も併せて実現いたします。
 医療機関においてはスクリーニングに要していた時間の削減と治験受託数の増加が期待され、実際、これまでに複数の症例君導入医療機関において治験等契約の締結に至っております。更に、製薬会社においても治験等が速く効率的に進むことで、コストの削減や薬剤上市が早まることによる売上増加が期待されます。

◆「症例君」の3つの特徴

  • 全国のクリニック電子カルテと連携し、氏名・住所等を一切院外に持ち出さない堅牢なセキュリティ環境下において、臨床検査値を含めた一括でのリモートスクリーニングを実施
  • プロトコル基準を変更した際に候補症例がどのように変動するかのシミュレーションや、各医療機関における患者分布等も柔軟に調査可能
  • 常に最新のデータを確認するため、午前中の来院患者を午後に確認する、候補者の状況を毎日モニタリングするなど抜け漏れのない対応を実現

◆検索可能実患者数

2015年11月末日をもって、症例君導入医療機関においてリアルタイム検索可能な症例データは全国約200万症例となりました。日本国内において様々な医療データベースが存在しておりますが、医療法人や地域を問わずクリニックの電子カルテデータを調査できるシステムは非常に限られております。

エムスリーでは、今後も日本における治験等の圧倒的な効率化を引き続き推進するとともに、本データを活用した調査・研究等日本の医療の発展に向けた取り組みを検討してまいります。

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