エムスリー株式会社（本社：東京都港区 代表取締役社長：谷村 格、以下「エムスリー」）は、日本国内最大級の医師会員を有する医療従事者専門サイト「m3.com」で、インフルエンザの流行が本格化するのを前に、今シーズンから4価になったワクチンへの期待や医師ならではの対策法についてアンケートを実施、医師2685人の回答結果を公表しました。
◇結果のポイント
10月22日から11月3日までにご回答いただいた医師2685人のうち、
- 医師の92.1%がインフルエンザワクチンを接種済み、または近く接種する
- 医師の94.7%が患者さん等へインフルエンザワクチンの接種を推奨する
- 今シーズンから導入された4価ワクチンについて医師の38.1%が「効果が高まる」と予想。一方で、44.0%が「変わらない」と見る
- 医師は、日常診療でインフルエンザ患者を診療・接触する機会が多いが、44.8%が過去10年間で一度もインフルエンザを発症していない
- 自身で行うインフルエンザ対策で最も多かったのは「手洗い」
と回答しました。
◇結果の詳細
Q1 今シーズン向けに、ご自身はインフルエンザワクチンを既に接種されましたか？
- 接種済み：620人（23.1%）
- 近く接種する：1854人（69.1%）
接種済み：近く接種計：2474人（92.1%） - 接種の予定はない：211人（7.9%）
N=2685人
※ ％は四捨五入の関係で計100にならない場合があります。
Q2 患者さん等から接種の要否を聞かれたら、どう答えますか？
- ほぼ全員に接種を勧める：1657人（61.7%）
- 年齢（高齢者や小児）や基礎疾患によっては勧める：885人（33 .0%）
- 接種を勧める計：2542人（94.7%）
- あまり勧めない：69人（2.6%）
- その他：30人（1.1%）
- 分からない：44人（1.6%）
N=2685
Q3 3価ワクチンから4価ワクチン（※）になったことで、過去のシーズンよりも予防効果は高まるとお考えですか？
- 高まると思う：1023人（38.1%）
- 変わらないと予想：1182人（44.0%）
- 弱まると予想：34人（1.3%）
- 分からない：446人（16.6%）
N=2685
※インフルエンザウイルスに対するワクチンは、昨シーズン（2014/2015シーズン）までのA型2種類、B型1種類の3価から、今シーズン（2015/2016シーズン）は、A型2種類、B型2種類の4価に変更されました。対応するインフルエンザウイルスの系統が増えることで、インフルエンザの発症や重症化に対する予防効果が上がることが期待されています。
Q4過去10年間でインフルエンザを発症したことが何回ありますか？
N=2685
Q5 インフルエンザ対策としてご自身が行っていることを教えてください。
自由記述形式で質問したところ、医師2685人中1774人から回答をいただき、集計の結果、1番目は「手洗い」717人、2番目「うがい」632人、3番目「マスクの着用」374人、4番目「早寝早起きなど睡眠時間の確保」103人、5番目「人込みを避ける」63人――となりました。
その他で多かったのが「加湿」「洗顔・シャワーの励行」「目や口に触らないようにする」などでした。食品では「ヨーグルト」「緑茶」「ビタミンC」をなど摂取するという回答が多かったです。少数意見では「室内で空調の風下に立たない」「体を冷やさないようにする」「マスクの2枚着用」「鼻うがい」などがありました。
◇調査の概要
2015年10月22日から11月3日までの間、m3.comの医療従事者向けアンケートコーナー「意識調査」で質問し、医師2685人から回答を得ました。
