エムスリー株式会社（本社：東京都港区 代表取締役社長：谷村 格 以下「エムスリー」）は、「治験君」の利用実績が50プロトコルを超えたことをお知らせいたします。これまでにのべ500人超に医師がm3.comを通じて臨床試験に参加いただき、累計症例登録数も2,000症例を突破いたしました。
エムスリーでは2011年度から「治験君」の提供を開始し、臨床試験における施設選定の支援に取り組んで参りました。これまでに内資製薬メーカートップ10のうちの8社を含む29社の製薬メーカーから受注し、さらにそのうちの約半数の製薬メーカーからはリピートでのご依頼もいただいているなど、「治験君」の利用が拡大しています。加えて、ある国際共同治験では、日本の症例登録が世界全体の約4倍のスピードで進んでおり、今後は外資製薬メーカーも含めいっそうの「治験君」の利用拡大を見込んでいます。
また、エムスリーでは2013年度から治験に積極的な医師を広く募集し始めており、現在までに16,000人以上の医師がm3.comからご案内する臨床試験への参加意思を表明しています。そのうち、勤務先の医療機関における意思決定者(院長・教授等)が32%を占め、さらにその約8割が治験経験のある医師です。
◆「治験君」とは
「治験君」とは、m3.comに登録している約25万人の医師会員から治験・臨床研究へ参加を希望する医師を募集するサービスです。医師自ら手を挙げて治験・臨床研究に参加するため、モチベーションが高く、従来に比べてハイスピードな試験実施が可能となります。
また、m3.comを通じてインターネット調査を行うことで対象疾患の患者の分布等を把握することが可能となり、施設選定や症例集積にかかる時間が圧倒的に速くなります。製薬メーカーは、治験・臨床研究が速く効率的に進むことで治験・臨床研究にかかるコストが削減される他、薬剤の上市が早まることによる売上増加、場合によっては競合薬剤に対する先行優位も得られる可能性があります。
◆ 利用いただいている製薬メーカーからのご意見
・延長の可能性が見えてきた状況の中で、短期間で症例登録の出来る施設を紹介してくれました。他の既存施設と比較して、治験君の施設は1例目の症例登録までのスピードが圧倒的に早く、また逸脱症例もありませんでした。治験君のお陰で延長せずに試験を終えることができ大変感謝しています。m3.comを通じて応募していただいた医師は治験に対するモチベーションが非常に高いと感じました。
・SMO経由で施設選定調査を行いましたが目標の施設数に足りず、治験君を活用しました。最終的に試験全体の施設のうち3分の1を治験君により立ち上げ、無事に試験を終えることができましたが、治験君を活用していなければ長期間の試験延長は避けられなかったと思います。次相の試験でも既に検討を始めており、他の疾患も含め今後も治験君を積極的に活用していきたいです。
・MRや各種治験ネットワーク経由で少しずつ情報を収集するため数か月かかっていた調査に、関連サービスのプロトコル君を利用することで、わずか2週間の調査期間で300名の分析可能な定量データを集めることができました。また、製薬メーカーの担当者ではなく第三者のエムスリーから調査を行うことで、より実態に即した情報を収集できプロトコル検証に大変有効だと感じました。
◆ 試験へご参加いただいた医師からのご意見
・今回の試験は自分がやりたい、と希望して参加できたのでモチベーションが上がりました。参加施設の中で症例登録数1位という形で試験に貢献できたことにも満足しています。m3.com上でオープンに情報を仕入れて治験への参加意思を表明し、実際に参加できるのは非常に公平性があり良いと思います。自分も含め、モチベーションの高い先生方が集まることで、より迅速で効率的な臨床試験を実現できるのではないかと感じています。
・医療機関として治験の経験がなく、今回ゼロから実施体制を構築して治験に参加しました。最初は不安な面もありましたが、最終的に全体の4位という症例登録実績を残すことができました。m3.comでの募集がなければこのような機会は得られなかったと思います。
◆ 受注実績(診療科内訳n=53プロトコル)
◆ 治験関連サービス一覧
