エムスリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:谷村 格、以下「エムスリー」)は、このたび、株式会社日本医療機器開発機構(東京都中央区、代表取締役:内田 毅彦、以下JOMDD)と資本業務提携したことをお知らせいたします。
1.提携の背景
エムスリーは約25万人の医師が登録する日本最大級の医療従事者向けサイト「m3.com」を運営しております。また、連結子会社であるMICメディカルでは、医療機器の開発支援に強みを持っております。エムスリーでは、今後グループリソースを活用し、医療機器のインキュベーションを強化し、より良い医療の実現に向けて事業を展開していく予定です。
JOMDDは、2012 年9月に、元米国政府(FDA)医療機器審査官の内田氏が「真に必要とされる新しい医療のため、日本からの医療イノベーションが沢山この会社から育っていく。」ことを目的として設立。医療従事者、研究者、中小企業等にあるアイデアやシーズをインキュベートし、開発から事業化、ライセンスアウトや売却等のエグジットまでをサポートします。
このたび、両社のノウハウ、リソースを活用することにより、日本発のユニークかつ付加価値の高い医療機器を1つでも多く育て、世の中に送り出すべく資本業務提携をする運びとなりました。
2.出資の概要
エムスリーは、JOMDDが実施する第三者割当増資のうち、約1億円の引き受けを行いました。
3.業務提携の内容
今後、両社で下記の連携について協議を進めていく予定です。
(1)アイデアおよびシーズのアセスメントにおける協業
アイデアおよびシーズに関して、その有効性や市場性などについてm3.com等を通じてアセスメントを実施することにより、JOMDDのもつノウハウや目利き能力に加えて、医療機器開発に必要な臨床現場のニーズの発掘が可能となります。
(2)大型案件等における共同投資
エムスリーと共同で発掘したアイデアおよびシーズのインキュベーションや、JOMDDが単独で開発資金を拠出することが難しい大型案件等において、エムスリーがJOMDDと共同で投資することで、より広いインキュベーションおよび投資機会の創出が可能となります。
(3)開発・薬事申請等における協業
エムスリーグループのリソースを活用することで、開発業務や薬事申請関連の支援を実施し、JOMDDによるスムーズな開発の実現が可能となります。
(4)事業化した医療機器のプロモーションにおける協業
開発が完了し製造・販売可能となった医療機器について、エムスリーがプロモーションをサポートいたします。
以上の協業につきましては、今後より具体的な協議検討を進め、逐次実施してまいります。
その他にも、両社はそれぞれの強みを活かし、様々な分野での協業を目指します。