エムスリー株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:谷村 格 URL:http://corporate.m3.com/、以下「エムスリー」と表記)は、武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区 代表取締役社長:長谷川 閑史URL:http://www.takeda.co.jp/、以下「武田薬品」と表記)に対してインターネットによる医療情報提供サービス「MR君」の提供を開始致します。
エムスリーは、21万人以上の医師が登録する日本最大級の医療従事者向けサイト「m3.com」の運営を通じて各種事業展開しております。このコア事業である「MR君」は、医療現場でMR(製薬企業の情報提供担当者)が医師に情報提供する活動を、インターネット上でも効率的に実施する仕組みです。「m3.com」サイト上で各製薬企業のバーチャルなMRが、医師に対して医療・医薬品情報を提供致します。
製薬会社のMRが実際に病院などに訪問して情報提供する場合は、1万から2万円程度の営業コストがかかるとされており、更に情報提供を増やすためには相応のコストが掛ることとなります。一方で、インターネットによる情報提供は1回あたり約200円程度であり、現場MRの情報提供にこれを加えることで、低コストで一層効果的な情報提供が可能となります。こうした流れを踏まえて、日本では医師への情報提供のe化が急速に進み、MRの情報提供の約4分の1が、このバーチャルMRによる情報提供によって占められているといわれています。
この度、武田薬品は、この「MR君」サービスを利用し、本年1月に製造販売承認を取得した高血圧症治療薬「アジルバ」をはじめ、生活習慣病領域、中枢神経領域、整形外科関連領域など3領域で情報提供を開始します。
この武田薬品による「MR君」の情報提供対象となる医師数は2012年度末時点で約3.5万人程度、情報提供頻度は一般的な製薬業界におけるMRの約2500人の活動に相当する年間165万回以上が見込まれています。
本4月中より「MR君」の会員医師の登録募集を開始、5月中より情報提供を開始する予定です。
また、「m3.com」の媒体力を活かし、「MR君」サービスと「iPad」を連携させた、医療現場でのMRの情報提供をサポートする新しい仕組みを共同開発しており、本年中に開始する予定です。
武田薬品は「日本における最も賞賛される製薬企業」調査(※)において総合評価が13年連続でトップとなるなど製薬企業として高い評価を得ており、同調査においても特に「MRの質」が高い評価を受けるなど、MRの営業力には定評があります。また、エムスリーは我が国の医療業界におけるインターネットでの情報提供のパイオニアであり、医師・製薬会社を中心に多くのご利用を頂いております。
こうした武田薬品の医薬品情報の提供力と、エムスリーのインターネットにおける情報提供力を連携させた仕組みにより、医療業界の情報提供方法の変革を推し進めて参ります。
(※)インターナショナル・アライアンス株式会社が発出する、年次イメージ調査結果報告より抜粋
*「iPad」は、Apple Incの登録商標です。