2011/11/28

製薬企業主催の講演会、オピニオンリーダーの選定基準に変化 ~ブロードからニッチ領域まで、処方ハブマーケティングシステム活用企業が増加~

エムスリー株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:谷村 格 URL:http://corporate.m3.com/)実施のアンケートより、講演会のスピーカーに対する医師のニーズが明らかになった他、乳がん治療に携わる医師を対象に行った簡易的な処方ハブマーケティングシステム(以下、ハブマーケティング)から、乳がん領域において医師の処方に影響を与える医師のトップランキングが算出されました。

医師がオピニオンリーダーに対して望む要素が明らかに
 事前調査にて、100名の医師を対象に"製薬会社主催の講演会で話を聞きたいと思う医師は?"とアンケートを実施したところ、上位は「説明がわかりやすい」(71%)、「臨床経験が豊富」(59%)、「幅広い知識が豊富」(50%)となり、「論文の執筆活動等が活発」は(16%)に留まりました。また、演者の不満点を聞いたところ、"実際の臨床上のエビデンスに基づく話が少ない""臨床試験、研究のデーターでの講演が多い"といった声が多く挙げられました。この結果から、従来のようにオピニオンリーダーを文献執筆の多さから選出するだけでは、臨床医が本当に支持する医師の選出は不十分である事が分かりました。

オピニオンリーダーの選定基準に変化
 上記アンケート結果を受け、この度新たに、乳がん治療に関わる医師300名を対象に2011年11月11 日に簡易的に処方ハブマーケティングシステムを実施したところ以下の結果となりました。昨今、医師の処方に影響を与える真の医師を見つける調査として" 処方ハブマーケティングシステム"のニーズが高まりつつあります。

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また、乳がんというニッチな領域における調査でも影響が高いと考える理由については「臨床経験が豊富」54%、「説明が分かりやすい」36%、「講演会での活動が活発である」33%の順となった一方、「論文の執筆活動等が活発である」については13%程度にとどまり、この領域におけるオピニオンリーダーとしての重要なファクターを見つける事ができました。

オーファンからニッチ領域、支店領域別など幅広い処方ハブ医師の選定が重要に
 上記2つの調査結果から、オーファンでもニッチでも、講演会のスピーカーに求める医師のニーズは変わりがないことが明らかになりました。これらの結果を受け、昨今、ハブとなる医師を正確に見つける事が可能なハブマーケティングを利用する企業数は増加傾向にあります。今回は300名対象の簡易的なハブマーケティングでしたが、本来のハブマーケティングは数千人単位での実施となる為、全国レベルのみならず、地域別・支店別に支持される医師ランキングなど更なる詳細情報を把握する事が可能です。また今回よりエムスリーでは、対象領域もオーファンエリアやニッチ領域でも実施を開始しており、企業のより幅広いニーズを満たしています。

糖尿病、高血圧、脂質異常症、抗血栓療法、アルツハイマー型認知症などの広い領域から、関節リウマチ、統合失調症、うつ、がん(3領域)、ウイルス関連疾患(2領域)などのニッチな領域まで幅広く実施されており、ハブマーケティングの利用によって、企業はより的確に、医師が支持する本当の意味で影響力のある医師の選定が容易になり、より効果的なプロモーション活動が展開できます。

本サービスに関するお問い合わせは千田、熊西(Tel:03-6229-8918 e-mail:pr@ m3.com)までご連絡くださいますようよろしくお願いいたします。