2010/05/21

糖尿病患者237万人の処方に影響力のある医師ランキング2010年版更新 ~企業の効率的なプロモーション戦略をサポート~

エムスリー株式会社(本社:東京都港区代表取締役社長:谷村格URL:http://corporate.m3.com/)は、糖尿病領域において処方ハブマーケティングシステムを実施、医師の処方に影響を与える医師(=処方ハブ医師)の最新の具体名や特性が明らかになりました。

95万人の糖尿病患者に影響を与える医師のトレンドに変化

全国規模に処方影響を与える医師、上位3名の影響範囲は特に広く、糖尿病患者数の約40% を占める結果となりました。これは、2009年厚生労働省発表の病院にかかる糖尿病患者総数237万人のうち、約95万人に相当します。
また、前年度同調査と比較した結果、特にトップ、セカンドの処方ハブ医師の差が縮まっており、オピニオンリーダーの世代交代が行われつつある状況まで明らかになりました。影響度の強い医師の動向をつぶさに把握することで、企業は自社のプロモーションを適切に、効果的に行えるものと考えられます。

処方ハブ医師別に、企業色、影響度の強い媒体を特定

処方ハブ医師名が明らかになるだけでなく、その医師をスピーカーとして起用している企業の濃淡も明らかになっています。更に、どの医師にはどの媒体(講演会、学会、文献等)を通じた情報の影響度が強いかがわかることから、インフルエンサーをどの媒体で起用するべきかの判断が容易となります。

新薬発売時に「すぐ使う」医師は約半数の患者の処方に影響

また、回答医師側を地域、診療科、新薬発売時の処方タイミング等ターゲット別に分析した結果、新薬発売時に「すぐ使いはじめたい」と回答した医師25%は約半数の糖尿病患者をカバーすることがわかりました。このような特性をもつ医師らが挙げる処方ハブ医師の起用することで、企業はターゲットを絞った効率的なプロモーション展開が可能となります。

本調査はこのように、毎年移り変わる処方ハブ医師の動向をいちはやく把握できる他、どの媒体を使うべきか、対象医師によってどの医師を起用すべきか、などより戦略的なプロモーション戦略立案が可能になります。特に、新薬発売時の戦略立案などには、より具体的な指標として役立てられるものと思われます。
糖尿病領域以外にも、高血圧領域、脂質異常症領域、統合失調症領域、不整脈領域等で調査を実施しており、また今後新たな領域にて展開予定です。
本調査に関する詳しい内容につきましては、担当までお問い合わせください。

本調査概要

  • 調査対象: m3.com医師会員
  • 調査方法: インターネット調査
  • 有効回答者数: 5,194人(1ヶ月で糖尿病患者を10人以上診療した内科医を対象)
  • 実施期間: 2010年2月~3月
  • 調査項目: 糖尿病診療患者数、新薬発売時の処方タイミング、治療に関して参考にする情報媒体、自身の治療方針に影響を与える医師(処方ハブ医師)名・影響度【全国版、所属地域版別】、処方ハブ医師が評価していると感じられる企業・影響を受ける情報媒体等